三十六詩仙(読み)サンジュウロクシセン

精選版 日本国語大辞典 「三十六詩仙」の意味・読み・例文・類語

さんじゅうろく‐しせんサンジフ‥【三十六詩仙】

  1. ( 「詩仙」は詩のすぐれた人、詩の名人の意 )
  2. [ 一 ] 三十六歌仙にならって、江戸時代、石川丈山が、中国の漢代から宋代にいたる三六人のすぐれた詩人を選び出し、狩野探幽に依嘱してその像を詩仙堂の壁にえがかせたもの。すなわち左、蘇武・謝霊運・杜審言・李白・王維・高適・儲光羲・韋応物・韓愈劉禹錫・李賀・杜牧・寒山・林逋・梅堯臣・欧陽脩・黄庭堅・陳与義の一八人。右、陶潜・鮑照・陳子昂・杜甫・孟浩然岑参・王昌齢・劉長卿・柳宗元・白居易・盧・李商隠・霊徹・邵雍蘇舜欽・蘇軾・陳師道・曾幾の一八人をさす。
  3. [ 二 ] 日本、江戸時代のすぐれた三六人の漢詩人。すなわち、石川丈山・朝川善庵・大窪詩仏・岡本花亭・菊池五山・西島蘭渓・山地蕉窓・宮沢雲山・梁川星巖塩田随斎・諸葛中如・守村鴎嶼・館柳湾・摩島松南・貫名海屋・中島椶隠・牧斎・葉山鎧軒・斎藤鸞江・松浦大麓・小野招月・横溝藿里・牧黙庵・頼山陽・頼杏坪・篠崎小竹・広瀬淡窓・後藤春草・野呂松廬・菊池渓琴・原田霞裳・石野雲嶺・小原梅坡・中村嵓州・稲垣研嶽・釈南山をさす。撰者は未詳。一部諸説ある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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