三通(読み)さんつう

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

三通

中国と台湾の「通航」「通商」「通信」をさす。79年、中国が「台湾同胞に告げる書」で両岸交流のモデルとして提案。積極的に進めて台湾経済の大陸依存を深めようとする中国と、取り込まれることを警戒する台湾側が駆け引きを続ける。現在、通信は自由化され、通商も投資制限は残るが台湾資本の中国進出は止まらず、中国は台湾最大の投資先。ただ台湾は対象の馬祖金門などの他は中国人観光客は原則受け入れない。難航しているのが通航で空や海の直行定期便はない。

(2007-11-30 朝日新聞 朝刊 2外報)

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精選版 日本国語大辞典の解説

さん‐つう【三通】

中国の社会、経済、制度、文物などの歴史を通覧させる書物三種の総称。唐の杜佑の「通典(つてん)」、宋の鄭樵(ていしょう)の「通志」、元の馬端臨の「文献通考」から成る。後の類書と合わせた、九通、十通などもある。

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世界大百科事典内の三通の言及

【九通】より

…中国,書名に通の字を持つ9種類の制度中心の百科全書集。唐の杜佑(とゆう)の《通典(つてん)》,宋の鄭樵の《通志》,元の馬端臨の《文献通考》は,性格は違うが歴代の制度沿革を知るに有用な書で三通と呼ばれてきた。清の乾隆帝は1747年(乾隆12),67年にそれぞれ〈皇朝〉と〈欽定続〉の名を冠した《文献通考》《通典》《通志》6種を勅撰,これらが一括して九通といわれるが,実録,会典などにくらべ,二次史料的でかつ膨大なため,あまり使われない。…

【通志】より

…博学をもってきこえた中国,南宋の鄭樵(ていしよう)(1104‐62)の著。後世,唐の杜佑(とゆう)の《通典(つてん)》,元の馬端臨の《文献通考》とあわせて〈三通〉とよばれ,政書に分類されることが多い。だがその総序で《史記》をほめ《漢書》をおとしめていることからも明らかなように,断代史ではない通史を著そうというのが鄭樵の目的であった。…

【通典】より

…ただし,礼門に全書の半ばを割き,そのうち〈開元礼〉に35巻を充当していて,社会経済史,法制史のみならず礼制史の研究に際しても便利な書物であり,とくに隋・唐時代にかかわる部分については最重要の文献である。正史の志の項目を通史的に総述した本書は,のちの鄭樵撰《通志》,馬端臨撰《文献通考》とともに〈三通〉とよばれる。【礪波 護】。…

【文献通考】より

…若干の誤脱はあるものの,全体としてきわめて優れたできばえである。《通典》,南宋の鄭樵(ていしよう)の《通志(つうし)》と併せて三通とされ,明の王圻(おうき)の《続文献通考》をはじめ清朝の《欽定続文献通考》《皇朝文献通考》などの継承書を生んだ。【浅見 直一郎】。…

※「三通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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