上梓(読み)ジョウシ

デジタル大辞泉 「上梓」の意味・読み・例文・類語

じょう‐し〔ジヤウ‐〕【上×梓】

[名](スル)あずさ(キササゲ)の木を版木に用いたところから》
文字などを版木に刻むこと。
書物を出版すること。「論文をまとめて上梓する」
[類語]出版発行上木じょうぼく版行刊行発刊公刊印行発兌はつだ

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精選版 日本国語大辞典 「上梓」の意味・読み・例文・類語

じょう‐しジャウ‥【上梓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古く版木(はんぎ)に梓(あずさ)の木を用いたところから ) 文字などを版木に刻むこと。また、書物を出版すること。上木。梓(あずさ)に上(のぼ)す。上板
    1. [初出の実例]「乃僕輩謹記上梓之由」(出典随筆・孔雀楼筆記(1768)序)
    2. 「多くの論説や著書が〈略〉公表上梓(ジョウシ)された」(出典:エラスミスムについて(1948)〈渡辺一夫〉)

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普及版 字通 「上梓」の読み・字形・画数・意味

【上梓】じようし

出版。

字通「上」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の上梓の言及

【アズサ(梓)】より

…したがって梓も楸も日本で古来いわれた〈アズサ〉にはあたらない。ちなみに中国では昔版木に梓を用いたので,本を出版することを上梓(じようし)(梓に上す)という。【深津 正】。…

【出版】より

…出版と同じ意味で,刊行,公刊,発刊なども用いられるが,〈刊〉は彫ることで,木版を彫ることからきている。また板木の版材に中国ではアズサ(梓)を用いたので,出版することを上梓(じようし)ともいう。1893年の出版法で,出版行為を法律上〈発行〉という用語で代表させて以来,発行もまた出版の意味で用いられるようになった。…

※「上梓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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