20世紀日本人名事典 「上田桑鳩」の解説
上田 桑鳩
ウエダ ソウキュウ
昭和期の書家
- 生年
- 明治32(1899)年5月11日
- 没年
- 昭和43(1968)年9月4日
- 出生地
- 兵庫県美囊郡奥吉川村
- 本名
- 上田 容煕
- 旧姓(旧名)
- 藤田 順
- 別名
- 号=錦谷,斎号=楓林書屋
- 学歴〔年〕
- 三田中〔大正6年〕卒
- 経歴
- 大正6年渡瀬銀行に入行。8年上田家の養子となる。9年大同書会に入会、昭和2年書専門となる事を決意。上京し、二松学舎に入学、漢籍を学ぶ。4年比田井天来に入門を許される。戦前は泰東書院、天来を中心とする大日本書道院に所属した。天来の没後、15年奎星会を結成。戦後書道芸術院の結成に参加するが、26年脱退。また、日展も30年に脱退。この間、23年「書の美」誌、27年「奎星」誌をそれぞれ発刊、主宰し新しい書の精神と形式を追求。32年日本前衛書作家協会を創立。少字作品を好み、ユニークな作風で、国際展にたびたび出品、文部大臣賞も受賞。陶芸もよくした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報