下取り(読み)したどり

日本大百科全書(ニッポニカ)「下取り」の解説

下取り
したどり

中古品を一定額で買い取ること。メーカーや販売店が商品を売る場合、顧客が現にもっている同種の商品を買い取って、売った新品の価格からその代金を差し引く商的慣行をいう。家電製品自動車などの耐久消費財の売買の際に、行われることがある。下取りの慣行はアメリカの自動車産業の発展とともに生まれ、中古車市場の活発化につれて盛んになった。日本では第二次世界大戦前に、自動車についてこの慣行があったが、戦後とくに経済の高度成長期に入ってからは、家電製品だけでなく、家具、カメラ、メンズスーツなど、さらには住宅などの不動産、コンピュータのような製品にも及んでいる。

 取りはもともと市場に買い換え需要をつくりだすための商法であったが、中古品市場の不活発な商品の場合には再利用には回されず一種の値引きとなっている。中古品市場の狭さや大形廃棄物の処理の困難などから、消費者もこの慣行に依存している面が大きいが、一方で省資源の見地から、この慣行の再検討を求める意見もある。

[佐藤順子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「下取り」の解説

下取り
したどり
trade-in

販売業者,メーカーが新製品を販売する際に,顧客のもっている旧製品を買取ること。耐久消費財の販売,特に自動車,家電製品,ミシンなどの販売によく採用される。顧客の側からすると使用価値が残っている旧製品を売って新製品を買うことになり,販売側からは新製品の売上げ増進をはかるための手段である。

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デジタル大辞泉「下取り」の解説

した‐どり【下取り】

[名](スル)商品の代金の一部に当てるものとして、購入した客から古くなった同種の品物を引き取ること。「車を下取りに出す」

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