下層雲(読み)カソウウン

デジタル大辞泉 「下層雲」の意味・読み・例文・類語

かそう‐うん【下層雲】

高さ2キロ以下の大気下層部に現れる雲。層積雲層雲など。→上層雲中層雲

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精選版 日本国語大辞典 「下層雲」の意味・読み・例文・類語

かそう‐うん【下層雲】

  1. 〘 名詞 〙 地上から約二〇〇〇メートルまでの間に生ずる雲。層積雲と層雲がある。乱層雲もあるが、上限が数千メートルにも達するので、中層雲に分類される。

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百科事典マイペディア 「下層雲」の意味・わかりやすい解説

下層雲【かそううん】

中緯度地方で高さ2km以下に最もひんぱんに現れる層積雲層雲のこと。十種雲形中最も低い所に発生する。従来下層雲の一つとされていた乱層雲はその雲頂高度が7km以上にも及ぶため下層雲からはずされた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下層雲」の意味・わかりやすい解説

下層雲
かそううん

対流圏の下層に発生する雲。下層の定義ははっきり決まっていないが、地表から2キロメートル程度の大気層と考えてよい。10種雲級では層積雲、層雲、晴天時に生じる積雲が下層雲に分類される。冬季、北西季節風の吹き出し時に発生するすじ雲も下層雲である。雄大積雲や積乱雲雲底は下層にあるが、雲頂は3キロメートル以上に達するので、下層雲とはいわない。

[木村龍治]

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