中国白書
ちゅうごくはくしょ
United States Relations with China with Special Reference to the Period
1944~49 正式には『アメリカの中国との関係-特に 1944~49年の時期について』。アメリカ国務省が 49年8月5日に発表したアメリカの対中国政策に関する文書。 1844年以降の約1世紀にわたるアメリカの対中国政策を総括し,特に 1944~49年の6年間を中心に記述している。日本では『対華白書』ともいわれ,付録資料を含めると 1000ページをこえる。この白書では中国国民党の腐敗が指摘され,今後のアメリカの対中国政策は国民党を中心としないことが述べられており,アメリカの中国喪失感を示したものといえる。また「向ソ一辺倒」を採用した共産党は,この白書を素材として強烈なアメリカ非難を展開することになった。 D.アチソン国務長官はこの伝達書のなかで,アメリカ政府が「国民党を助け,できるだけ広範囲にわたってその権威を確保させる一方,国民党,共産党両勢力の間の妥協を進め,内戦を避けさせる」という道を選んだことを説明している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
『中国白書』(ちゅうごくはくしょ)
China White Paper
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
Sponserd by 
中国白書
ちゅうごくはくしょ
第二次世界大戦後の1949年,アメリカ国務省の中華民国に対する政策の白書
国民政府に対する援助打切りの裏づけとして発表。最近5か年を中心に過去1世紀間の米中関係を総括し,国民政府の腐敗を指摘する一方,中国共産党をソ連の利益代表者として非難し,そのアジア進出を国連を通じて阻止することを主張した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
Sponserd by 
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
Sponserd by 