中野孝次(読み)ナカノコウジ

デジタル大辞泉 「中野孝次」の意味・読み・例文・類語

なかの‐こうじ〔‐カウジ〕【中野孝次】

[1925~2004]独文学者・小説家評論家千葉の生まれ。「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイストクラブ賞、「麦熟るる日に」で平林たい子文学賞、「ハラスのいた日々」で新田次郎文学賞、「暗殺者」で芸術選奨。他に「清貧の思想」など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中野孝次」の解説

中野孝次 なかの-こうじ

1925-2004 昭和後期-平成時代のドイツ文学者,小説家。
大正14年1月1日生まれ。昭和39年から56年まで国学院大教授。51年「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイスト・クラブ賞,54年小説「麦熟るる日に」で平林たい子文学賞,63年エッセイ「ハラスのいた日々」で新田次郎文学賞。平成4年簡素な生活を説いた「清貧思想」が世の共感をよびベストセラーとなる。12年小説「暗殺者」で芸術選奨,16年「風の良寛」「ローマの哲人セネカの言葉」などで芸術院恩賜賞。現代ドイツ文学の翻訳や現代文学評論もある。平成16年7月16日死去。79歳。千葉県出身。東大卒。

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