コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

中間技術 ちゅうかんぎじゅつintermediate technology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中間技術
ちゅうかんぎじゅつ
intermediate technology

伝統技術に生産性で勝り,近代技術よりは資本および労働生産性が低いものの,短期間に雇用を創出でき,資金,教育水準,適応性,組織能力などの点で土着企業家層の手の届く範囲にある技術のこと。提唱者の一人,F.シューマッハーはこれを資本コストの面から 100ポンド技術と呼び,伝統技術 (1ポンド技術) の地域でのデモンストレーション効果による普及・拡大を強調した。また同様の考え方として,導入サイドの技術水準のほか,諸条件を所与のものとして効果を最大化するような適性技術などがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

中間技術【ちゅうかんぎじゅつ】

発展途上国に技術移転を行うとき,その国に適合した技術体系を選択して移転させるという考え方。1965年ドイツのE.F.シューマッハーが近代科学技術体系に代替するものとして提唱したintermediate technologyの訳語。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

ちゅうかんぎじゅつ【中間技術】

地域性に適合した、より人間的な、適正規模の技術。環境破壊をもたらす先進国の資本集約的な巨大技術に対して、シュマッハーがその必要性を唱えた。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の中間技術の言及

【AT】より

…〈もう一つの技術alternative technology〉または〈適正技術appropriate technology〉の略語。いずれもシューマッハーE.F.Schumacherによって提唱された〈中間技術intermediate technology〉の概念をもとに,近代科学技術体系の代替として提唱されている技術体系。中間技術,適正技術,もう一つの技術は,それぞれ主張者によりニュアンスの違いがあるが,おおまかには,近代科学技術がもたらすさまざまなマイナス面を最小限に抑えるために,対象地域(発展途上国等)の労働力,資源,市場,気候,文化等に最も適合するように改良し,適用しようとする考え方。…

※「中間技術」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

中間技術の関連キーワードエルンスト・フリードリッヒ シューマッハーアプロプリアート・テクノロジーシュマッハー巨大科学環境破壊上総掘りAT

今日のキーワード

アウフヘーベン

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android