球状に製した医薬品をいい,古くから家庭薬の一部に使われてきた。苦味,不快臭のある散剤を服用しやすくするため,または携帯の便利さを目的として作られた剤形(薬の形)である。調製法は,主薬に賦形剤,結合剤などその他添加剤を加えて丸薬塊とし,これを展延板上で切丸器の溝の幅に適合する長さに展延し切丸する。これを少量の丸衣を散布した成丸器で軽くころがして成丸する。多量には製丸機で製する。現在はほとんど使用されない剤形であるが,錠剤,カプセル剤の普及するまで重用されていた。丸薬の代表的なものに,去痰(きよたん)薬としてヨウ化カリウム丸,鎮痙(ちんけい)薬として硫酸アトロピン丸,スコポラミン丸などがある。現在,丸薬は丸剤pillsといわれている。
→製剤
執筆者:杉原 正泰
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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