丸薬(読み)ガンヤク

デジタル大辞泉 「丸薬」の意味・読み・例文・類語

がん‐やく〔グワン‐〕【丸薬】

飲みやすくするため、練り合わせて球状にした薬剤丸剤

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精選版 日本国語大辞典 「丸薬」の意味・読み・例文・類語

がん‐やくグヮン‥【丸薬】

  1. 〘 名詞 〙 練り合わせて小さな粒状とした薬。球状の薬。粉薬、煎薬などに対していう。丸剤。
    1. [初出の実例]「せうけいの御くゎんやくまいらする」(出典:御湯殿上日記‐文明一二年(1480)二月八日)
    2. 「逢正才、与丸薬二種、三稜円五百粒、酒薬、丹砂円百粒」(出典蔭凉軒日録‐文明一九年(1487)九月一八日)
    3. [その他の文献]〔史記‐倉公伝〕

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改訂新版 世界大百科事典 「丸薬」の意味・わかりやすい解説

丸薬 (がんやく)

球状に製した医薬品をいい,古くから家庭薬の一部に使われてきた。苦味,不快臭のある散剤を服用しやすくするため,または携帯の便利さを目的として作られた剤形(薬の形)である。調製法は,主薬賦形剤,結合剤などその他添加剤を加えて丸薬塊とし,これを展延板上で切丸器の溝の幅に適合する長さに展延し切丸する。これを少量の丸衣を散布した成丸器で軽くころがして成丸する。多量には製丸機で製する。現在はほとんど使用されない剤形であるが,錠剤カプセル剤の普及するまで重用されていた。丸薬の代表的なものに,去痰きよたん)薬としてヨウ化カリウム丸,鎮痙(ちんけい)薬として硫酸アトロピン丸,スコポラミン丸などがある。現在,丸薬は丸剤pillsといわれている。
製剤
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普及版 字通 「丸薬」の読み・字形・画数・意味

【丸薬】がん(ぐわん)やく

丸い粒状の薬。〔史記、倉公伝〕に丸せしむ。出入六日已(い)えたり。

字通「丸」の項目を見る

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