丹生川上神社下社(読み)にうかわかみじんじやしもしや

日本歴史地名大系 「丹生川上神社下社」の解説

丹生川上神社下社
にうかわかみじんじやしもしや

丹生川に臨む下市町長谷の台地鎮座。丹生川上神社三社の一。以前には一の鳥居が奈良県大淀町今木いまきに、二の鳥居が下市町善城ぜんぎにあった。「日本書紀」神武天皇即位前紀戊午年九月条に、天皇が「厳瓮を造作りて、丹生の川上に陟りて、用て天神地祇を祭りたまふ」とある地と伝承されてきた。祭神くらおかみ神。古来、止雨・祈雨の水神として信仰厚く、付近に罔象女神降臨井など七井が湧出していた。延宝七年(一六七九)検地帳(大和下市史)に除地として「弐段四畝歩、村中氏神丹生大明神宮山」がみえる。黒船が来航した嘉永七年(一八五四)一月、孝明天皇は国体安穏宝祚悠久を祈らせている(「孝明天皇綸旨」社蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「丹生川上神社下社」の解説

丹生(にう)川上神社下社

奈良県吉野郡下市町にある神社。水神・雨乞いの神として古くから信仰を集める丹生川上神社の下社。主祭神クラオカミノカミは谷底に棲む龍神

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