主税町(読み)ちからちよう

日本歴史地名大系 「主税町」の解説

主税町
ちからちよう

上京区千本通丸太町下ル

一般には「しゅぜいちょう」と読まれる。町の西は南北に通る千本せんぼん通。浄福寺じようふくじ通が中央を、土屋町つちやまち通が西寄りを南北に通る。南東二条城(現中京区)。平安京大内裏では、東は「西院」から「宮内省」、西は「朝堂院」、北は「中務省」と「陰陽寮」、南は「民部省」にわたる跡地(「拾芥抄」の宮城指図)

近世は京都所司代の御用地で、二条米蔵、手代屋敷や武具方組屋敷などがあったという(坊目誌)。明治四年(一八七一)七月、上京区に編入され、同七年五月民有となり、「主税町」と命名された。


主税町
ちからまち

[現在地名]東区主税町

白壁しらかべ町と撞木しゆもく町に挟まれ、東西およそ一キロに及ぶ。城下の東北部一帯を占める武家屋敷街の中心をなし、三〇〇石内外の藩士の居宅が並んでいた。もと武田信玄の臣下でのちに平岩親吉に仕え、さらに徳川義直に召出され、この地に住んだ野呂瀬主税の名が町名起源といわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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