主系列(読み)しゅけいれつ(その他表記)main sequence

精選版 日本国語大辞典 「主系列」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐けいれつ【主系列】

  1. 〘 名詞 〙 横軸恒星スペクトル型縦軸に絶対等級をとったヘルツシュプルング‐ラッセル図(HIR図)上で、早期型の明るい星から晩期型の暗い星まで対角線上に並ぶ一群の星をいう。主系列星

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「主系列」の意味・わかりやすい解説

主系列
しゅけいれつ
main sequence

ヘルツスプルング=ラッセル図上で,左上 (高温,光度大) から右下 (低温,光度小) へと連なる星列を主系列といい,われわれの観測する星の 90%がこれに含まれる。この段階にある星は,中心で水素ヘリウムに変える核反応によってエネルギーを得ている (→C-Nサイクル ) 。太陽程度の質量をもった星は,水素の 12%を消費するまで約 100億年主系列に滞在するが,質量のさらに大きい星は,水素を多く消費し,短時間で主系列を離れる。主系列の星の質量は,太陽の 0.085倍から 60倍,明るさは太陽の 0.001倍から 400万倍である。

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