乃翁(読み)ダイオウ

デジタル大辞泉 「乃翁」の意味・読み・例文・類語

だい‐おう〔‐ヲウ〕【×乃翁】

[代]《「乃」は汝の意》一人称人代名詞。男の老人が、子や目下の者に向かって、自分をさしていう語。ないおう。
「―児の言を用いず」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「乃翁」の意味・読み・例文・類語

だい‐おう‥ヲウ【乃翁】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「乃」は「汝」の意 ) 自称。男の老人が、自分の子や目下の者に向かっていう。ないおう。
    1. [初出の実例]「三年霜往又霜来、不見乃翁松遶台」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)六・答松裔美丈)
    2. [その他の文献]〔陸游‐示児詩〕

ない‐おう‥ヲウ【乃翁】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「ない」は「乃」の呉音 ) =だいおう(乃翁)〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「乃翁」の読み・字形・画数・意味

【乃翁】だいおう(をう)

汝の父。また、父が子に対して用いる一人称。宋・陸游〔児に示す〕詩 王師、北のかた中原を定むる日 家祭、乃ぐることをるること無(なか)れ

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