乳化(読み)ニュウカ

化学辞典 第2版「乳化」の解説

乳化
ニュウカ
emulsification

ある液体のなかに,その液体とまじり合わないほかの液体を,小さな液滴として分散し,エマルション(乳濁液)をつくる操作または現象をさす.分散液滴がコロイド粒子のときをとくに乳濁という.液体を小さな液滴に分割すると,この液体の界面積はいちじるしく増大するため,界面張力が大きいほど乳化しにくい.界面張力が0のときはそのままで乳化する.これを自然乳化という.一般には,乳化剤を用いて界面張力を下げ,かくはん機,振とう機,音波,超音波などにより外部からエネルギーを加えて乳化する.このような装置をホモジナイザーという.エマルションは熱力学的には不安定な系であって,分散している個々の液滴はやがて融合(凝析)する.よい乳化状態を維持するためには,界面張力を低下させることと,液滴界面に保護膜をつくることの2点を考慮する必要がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

精選版 日本国語大辞典「乳化」の解説

にゅう‐か ‥クヮ【乳化】

〘名〙 ある液体中にこれと溶け合わない他の液体が微粒子となって分散し、乳濁液を生成する現象。水となど。一般に攪拌(かくはん)、振蕩(しんとう)噴射などの機械的操作を加えて生成させる。乳化現象。

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デジタル大辞泉「乳化」の解説

にゅう‐か〔‐クワ〕【乳化】

[名](スル)互いに混ざり合わない液体の一方を微粒子にして他方に分散させること。撹伴かくはんなどの方法を用い、保存するためにふつう乳化剤を加える。

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栄養・生化学辞典「乳化」の解説

乳化

 混ざらない2種類の液体の一方が他方の中に分散している状態,もしくは分散させること.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典内の乳化の言及

【乳化剤】より

…互いに混合しない油と水のような2液を混ぜて一方(分散相)を他方(連続相)の中に均一に分散させることを乳化というが,通常は2液の界面面積が大きくなるため,界面エネルギーが著しく増大し安定な乳濁液(エマルジョン)として存在することはできない。たとえば,油を水に加えて激しくかくはん(攪拌)すれば一時的な分散状態をつくり出すことはできるが,すぐ元の2液相に分離してしまう。…

※「乳化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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