亀鏡(読み)きけい

精選版 日本国語大辞典 「亀鏡」の意味・読み・例文・類語

き‐けい【亀鏡】

〘名〙 (「亀」は吉凶をうらなうもの、「鏡」は物の形をうつすもの。ともに人々の従うものであるところから)
証拠証文
高野山文書‐正安四年(1302)一一月二二日・小野景光田地売券「ごにちきけい しむはうりうけむ文状如件」
② のり。てほん。模範亀鑑。ききょう。
※日本後紀‐延暦一六年(797)二月己巳「徽烈絢緗、垂百王之亀鏡
正法眼蔵随聞記(1235‐38)四「彼の記をとどめて、今の世までも叢林の亀鏡(ケイ)とするなり」
外聞世間体。評判。ていさい
甲陽軍鑑(17C初)品三四「世上のきけいも如何に候間、無事とありてより、信玄は違事有まじく候」

き‐きょう ‥キャウ【亀鏡】

〘名〙 =きけい(亀鏡)
サントスの御作業(1591)一「サンニン ノ Bispo ヲモッテ サダメラルベキタメ ノ qiqiǒ(キキャウ) ナリ」 〔謝偃‐惟皇誠徳賦〕

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デジタル大辞泉 「亀鏡」の意味・読み・例文・類語

き‐けい【亀鏡】

手本となるもの。模範。ききょう。
「―ニ備ユル」〈日葡

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普及版 字通 「亀鏡」の読み・字形・画数・意味

【亀鏡】ききよう

亀鑑。

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