百科事典マイペディア 「事務機械」の意味・わかりやすい解説
事務機械【じむきかい】
→関連項目コンピューター
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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企業、官庁などで、事務処理を効率的に行うために用いる機械類の総称。事務機器は、『工業統計表』の分類では、一般機械器具に含まれていて、その内訳は計算機械(電子式卓上計算機など)、静電間接式複写機、デジタル式複写機、フルカラー複写機、金銭登録機(レジスター)、ワードプロセッサー、その他(タイプライター、タイムレコーダー、オフセット印刷機、シュレッダーなど)となっている。オフィスオートメーション(OA)に不可欠な、オフィスコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリは、『工業統計表』においては情報通信機械器具に分類されている。ビジネス機械・情報システム産業協会の調査による事務機器の出荷額は、国内・海外生産あわせて総計約1兆9930億円(2007年)、もっとも出荷額の多い機器は複写機(複合機を含む)で、1兆590億円となっている。
[編集部]
一般的にはオフィスなどで日常行われる事務作業を,より能率的かつ効果的に行うために利用される機器をいう。一般に,工場,流通などの効率化,自動化に比べ,事務作業の効率はあまり向上していないとされており,近年オフィス・オートメーション(OA)が主張され,事務機械の導入が活発化している。
日本における事務機械の歴史は,1894年に発明された謄写版にはじまる。1915年には和文タイプライター,23年に手動計算器(手回し)が開発されている。当時はこのほかにも金銭登録機,英文タイプライター,電動計算機なども一部輸入されていた。しかしそれは特殊の官庁,金融機関,大企業,百貨店など一部で使われていたにすぎない。具体的にはパンチカードシステム(PCS)が鉄道省,横浜税関,内閣統計局などに,ナンバリングが郵便局に,かなタイプが逓信省に,タイムレコーダーが専売局,電動計算機が金融機関に,タイプライターが貿易商社,手動計算器が建設関係に,金銭登録機が百貨店などに導入されたにすぎない。しかも37年ごろから日本は戦時色一色になり,ほとんどの事務機械の開発は中止されてしまった。したがって日本の事務機械の歴史は45年の終戦から新しい歩みをはじめたと見てもよい。当時,官庁,銀行,大企業などは先を争ってアメリカ式経営の機械化,合理化に見習った。その結果,55年ごろにはアメリカ軍払下げのタイプライター,中古計算機などが貴重な存在であった。このころ日本でジアゾ複写機が国産品として注目されはじめた。と同時に加算機,金銭登録機,タイプライター,印刷機など,機械的な事務機械が続々と開発されてきた。
事務機械の様相を一変させたのが65年ごろからのエレクトロニクス技術の導入である。電卓,電子レジスター,複写機などIC,LSIの導入で,これまでの事務機械のメカ的イメージを一掃,続々と簡単に使用できる新製品が開発されてきた。また近年では,オフィス・コンピューター,パーソナル・コンピューター,ワードプロセッサー,ファクシミリ,高速複写機などなどの普及が著しい。
執筆者:末次 信義
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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