二諦(読み)ニタイ

デジタル大辞泉 「二諦」の意味・読み・例文・類語

に‐たい【二諦】

仏語真諦しんたい俗諦ぞくたいのこと。

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精選版 日本国語大辞典 「二諦」の意味・読み・例文・類語

に‐たい【二諦】

〘名〙 仏語。俗諦(ぞくたい)真諦(しんたい)。一般に、世間的な世俗真理を俗諦、出世間的な真理を真諦という。〔勝鬘経義疏(611)〕 〔洛陽伽藍記‐序〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「二諦」の意味・わかりやすい解説

二諦
にたい

仏教思想一般に共通的な2種の真理の考えで、ことばを超えた究極的な最高の真理である勝義諦(しょうぎたい)と、ことばや行動をも含む慣例的、日常的な世俗諦のこと。仏陀(ぶっだ)のことばとされる経典を究極的なものと導入的なものとに分類する目的もあってこの考えが現れ、大乗仏教ではもっと一般化されて、ものの見方表現仕方にもこの考えが及ぼされる。仏教の目ざす究極的な悟り、涅槃(ねはん)にどう関係するかによって区分し、それに直結するのを勝義諦、そうでない手段的なもの、日常的なものを世俗諦とよぶようになる。

[江島惠教]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二諦」の意味・わかりやすい解説

二諦
にたい

真俗二諦」のページをご覧ください。

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