二階堂行綱(読み)にかいどう・ゆきつな

朝日日本歴史人物事典 「二階堂行綱」の解説

二階堂行綱

没年弘安4.6.7(1281.6.24)
生年建保5(1217)
鎌倉幕府の政所執事。二階堂行盛の子。仁治3(1242)年,検非違使六位尉。寛元1(1243)年大夫尉。同年,将軍家臨時御出供奉人結番に加えられる。同3年伊勢守。建長1(1249)年引付衆。同3年,将軍藤原頼嗣の祖母を弔問する使節として上洛。康元1(1256)年出家して法名行願正元1(1259)年には,武藤景頼と共に幕府の使節として上洛。文永1(1264)年4月,評定衆。同年12月,長井時秀と共に,天王寺別当職をめぐって対立する延暦寺と園城寺を調停する使節として上洛。文永6年,二階堂行実の卒去をうけて,政所執事となる。

(永井晋)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「二階堂行綱」の解説

二階堂行綱(1) にかいどう-ゆきつな

1216-1281 鎌倉時代武将
建保(けんぽ)4年生まれ。二階堂行盛の子。二階堂行泰の弟。鎌倉幕府の引付衆,評定衆を歴任し,文永6年政所(まんどころ)執事となる。弘安(こうあん)4年6月7日死去。66歳。法名は行願。

二階堂行綱(2) にかいどう-ゆきつな

?-? 室町時代武士
二階堂行貞の子。応永18年(1411)父から薩摩(さつま)(鹿児島県)阿多郡北方の所領の一部を相続した。名は別に行隆,忠持。通称は六郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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