五師(読み)ゴシ

デジタル大辞泉 「五師」の意味・読み・例文・類語

ご‐し【五師】

釈迦しゃか入滅後、仏法を伝えた五人の師。迦葉かしょう阿難陀末田地までんじ商那和修しょうなわしゅう優婆毱多うばきくたの五人。
5種の僧。経師律師論師法師禅師
平安時代に、南都諸大寺や宮寺などで寺務を執った五人の役僧

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精選版 日本国語大辞典 「五師」の意味・読み・例文・類語

ご‐し【五師】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中古、南都諸大寺または宮寺などで寺務をつかさどった役僧。寺僧、社僧の中から五人を選んで任じたもの。
    1. [初出の実例]「命七大寺。講演仁王般若〈略〉与専寺僧綱及別当三綱五師等。相共勤加撿察」(出典:日本三代実録‐貞観九年(867)一一月二九日)
  3. 釈尊入滅後、教法を伝持した付法の師、五人。異世の五師と同世の五師があり、異世の五師は迦葉(かしょう)阿難、末田地(までんじ)、商那和須、優婆毱多(うばきくた)、同世の五師は優婆毱多の五人の弟子のこと。
  4. 五種の法師。経師、律師、論師、法師、禅師。
  5. 授戒を受けるときの五人の師僧。また、辺国では具足戒を受けるときの五人の師僧にもいう。〔目連問戒律五百軽重事〕

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