亜寒帯気候(読み)あかんたいきこう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

亜寒帯気候
あかんたいきこう

亜寒帯に特有な寒冷な気候冷帯気候または冷温帯気候ともいう。ケッペンの気候区分では、最寒月の平均気温零下3℃未満、最暖月の平均気温10℃以上のD気候に相当する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北部に限られる。南半球ではこれに対応する緯度にほとんど陸地はないので、居住空間としての亜寒帯気候は存在しない。積雪のある厳寒の冬は長い。夏は昼間時間が長いため日射量が多く、短期間ではあるがかなり高温になり、気温の年較差が非常に大きいのが特徴である。南極大陸を除くと世界中でもっとも寒冷な地域で、河湖や港湾の凍結期間や積雪期間は数か月にも達する。夏は低圧部が発達し、雨が多くなるので農耕が可能となる。農業活動の北限は、月平均気温10℃以上の月が4か月以上と3か月以下の境付近にある。亜寒帯気候は降水の季節配分から、年中降水のある亜寒帯多雨気候(冷帯多雨気候、冷帯湿潤気候)と降水が夏に多い亜寒帯夏雨気候(冷帯夏雨気候、亜寒帯冬季少雨気候)とに細分される。また植生に着目して、北部の針葉樹林気候(タイガ気候)と南部の大陸性混交林気候に二分することもある。[山下脩二]

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精選版 日本国語大辞典の解説

あかんたい‐きこう【亜寒帯気候】

〘名〙 亜寒帯に一般的な気候。冬は長く、継続的に積雪があり、夏は短いがかなり高温に達する。北半球のみに分布する。

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世界大百科事典内の亜寒帯気候の言及

【気候】より

…また同じ海洋に面した地域でも,大陸の東岸は西岸と比べて気温の年較差が大きく,夏は高温,冬は低温で,いわゆる東岸気候西岸気候のちがいがみられる。ケッペンは,最寒月18℃の等温線によって熱帯気候と温帯気候を区分し,最寒月の平均気温18℃以下-3℃以上を温帯気候,最暖月の平均気温10℃以上で最寒月の平均気温-3℃以下を亜寒帯気候,最暖月の平均気温10℃未満を寒帯気候とした。このように気温は年平均をみるだけでなく,最暖月と最寒月の気温も重要である。…

※「亜寒帯気候」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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