冷帯気候(読み)レイタイキコウ(その他表記)boreal climate

デジタル大辞泉 「冷帯気候」の意味・読み・例文・類語

れいたい‐きこう【冷帯気候】

北半球の高緯度地域のみにみられる気候。最寒月の平均気温はセ氏零下3度以下、最暖月はセ氏10度以上。長く寒い冬と短い夏の寒暖差が大きい。ケッペンの気候区分における符合はD。冷帯湿潤気候(Df)と冷帯夏雨気候(Dw)などに分けられる。亜寒帯気候
[補説]地中海性気候ステップ気候の近隣にありながら、高地であるため冷帯に分類される高地地中海性気候(Ds)と呼ばれる地域(ロッキー山脈北部やイラン西部からトルコ東部にかけて)もわずかながらある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冷帯気候」の意味・わかりやすい解説

冷帯気候
れいたいきこう
boreal climate

温帯寒帯に挟まれた地方の気候。亜寒帯気候ともいう。北半球のみに分布し,南半球にはみられない。ウラジーミル・ケッペンは,最暖月の平均気温が 10℃以上で寒帯気候との境界を,最寒月の平均気温が-3℃未満で温帯気候との境界を定めている。前者の境界は,およそ樹林限界(森林限界)と一致する。この気候は厳寒の長い冬を有し,積雪量は少ないが継続的な積雪期間がある。これに対して夏の期間は短いが比較的高温となる。したがって気温の年較差は大きい。冷帯気候は降水の季節配分によって冷帯多雨気候冷帯夏雨気候とに分けられる。冷帯多雨気候はシベリアの西部から東ヨーロッパ,北ヨーロッパ,北アメリカ大陸の北部に分布し,冷帯夏雨気候はシベリア北東部にみられる。森林は南部では混合林,北部では針葉樹が多く,シベリアの針葉樹林は特にタイガという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冷帯気候」の意味・わかりやすい解説

冷帯気候
れいたいきこう

亜寒帯気候

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