人キロ(読み)にんきろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「人キロ」の意味・わかりやすい解説

人キロ
にんきろ

旅客交通量を表すときの単位一つ。乗車人員にその移動距離を乗じることによって求める。たとえば100人キロは、1人が100キロメートル乗車したときと100人が1キロメートル乗車したときでは同じになる。乗車人員という単位では、移動した人員がどれだけの距離を移動したかが不明確になるために、交通量の大きさを把握することに関して不十分であるが、人キロを用いると、そうした問題点をある程度克服することができる。貨物輸送でも同様の考え方トンキロという単位が用いられる。

[竹内健蔵]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人キロ」の意味・わかりやすい解説

人キロ
じんキロ
passenger kilometer

旅客の輸送人数にそれが輸送された距離を乗じた数字で,旅客の実質的な輸送量を示す指標となる。たとえば1万人の旅客を 100kmと 1000人の旅客を 10km運ぶと,計 101万人キロとなる。人数と輸送距離の一方または双方が異なる場合でも,共通の測度として比較・集計できる利点がある。 (→トンキロ )

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