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人口オーナス じんこうおーなす

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知恵蔵2015の解説

人口オーナス

人口構成の変化が経済にとってマイナスに作用する状態。オーナス(onus)とは、「重荷、負担」という意味。逆に、人口構成の変化がプラスに作用する状態を「人口ボーナス」という。少子高齢化の進む日本では、人口に占める働く人の割合が低下しており、経済政策などを考えていく上で人口オーナスが重要なキーワードになっている。
人口オーナスは、従属人口比率を使って説明されることが多い。人口は、労働力の中核をなす生産年齢人口(15~64歳)とそれ以外の従属人口(14歳以下、65歳以上)とに区分され、生産年齢人口に当たる人々が働いて経済社会を支えると見なすことができる。人口オーナスは、従属人口比率が高まる局面、すなわち働く人よりも支えられる人が多くなる状況である。日本では、高齢者が多くない中で戦後のベビーブーム世代が生産年齢人口に入っていく1950~70年頃が人口ボーナス期に当たり、少子高齢化が顕著になってきた90年頃から人口オーナス期に入ったとされる。
人口オーナスによって生じる問題としては、労働力人口の減少や引退世代の増加に伴う貯蓄率の低下により長期的な成長力が低下したり、働く世代が引退世代を支える社会保障制度の維持が困難になったりすることなどが指摘されている。

(原田英美  ライター / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

じんこう‐オーナス【人口オーナス】

《「オーナス(onus)」は重荷・負担の意》一国の人口構成で、高齢人口が急増する一方、生産年齢人口が減少し、少子化で生産年齢人口の補充はできず、財政、経済成長の重荷となった状態。→人口ボーナス

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監修:松村明
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

人口オーナス
じんこうおーなす

15~64歳の生産年齢人口が減少し、それ以外の従属人口(0~14歳の幼年人口と65歳以上の老年人口の合計)が増加する状態。全人口に占める生産人口の比率が低下するため、経済成長率や貯蓄率の低下、社会保障費などの国の財政支出増大などの問題を引き起こす。日本は1990年代なかば以降、人口オーナス期に入り、社会保障費の負担増により年金支給開始年齢を後ろ倒しにするなどの措置をとらざるを得なくなった。
 オーナスonusとは負担・重荷という意味で、人口オーナスの反対語は人口ボーナスである。アジアの新興国の多くは現在人口ボーナス期にあるが、韓国、シンガポール、タイ、中国などは、2015年以降、人口オーナス期に移行するという見方もある。[編集部]

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