20世紀日本人名事典 「今泉篤男」の解説
今泉 篤男
イマイズミ アツオ
昭和期の美術評論家 元・京都国立近代美術館館長。
- 生年
- 明治35(1902)年7月7日
- 没年
- 昭和59(1984)年1月19日
- 出生地
- 山形県米沢市
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学美術史学科〔大正12年〕卒業
- 主な受賞名〔年〕
- サンケイ児童出版文化賞(第4回)〔昭和32年〕「西洋の美術」,勲三等旭日中綬章〔昭和48年〕
- 経歴
- 大学卒後渡欧し、パリ大学などに留学。昭和9年に帰国後は美術批評活動に入り、国際文化振興会、国立博物館付属美術研究所、跡見短大等に勤務。戦後、国立近代美術館の開館に尽力し、27年の設立と同時に同館次長に。38年からは京都国立近代美術館館長を務めたが、43年の「ロートレック展」での盗難事件で引責辞職した。佐伯祐三、安田靫彦など近代画家の優れた作家論を発表、河北倫明とともにわが国の近・現代美術館の性格付けに大きな役割を果した。著書に「前田寛治」「ルノアール」「日本の彫刻」「今泉篤男著作集」(全6巻・求龍堂)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報