今藤綾子(読み)イマフジ アヤコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「今藤綾子」の解説

今藤 綾子
イマフジ アヤコ


職業
長唄三味線方

肩書
長唄協会相談役 重要無形文化財保持者(長唄・三味線)〔昭和62年〕

本名
志村 綾(シムラ アヤ)

生年月日
明治39年 2月20日

出生地
東京・築地

学歴
楓川女子高小〔大正9年〕卒

経歴
長唄今藤流家元・2代目今藤長十郎二女。3歳頃より祖母・今藤美佐吉について修業、9歳頃から父に師事。13歳から父の代稽古をつとめ、大正9年15歳で初代杵屋五三郎に入門。昭和4年東京音楽学校の鳥居ツナ(洋楽)の創作活動に参加協力するとともに、楽理を学ぶ。長唄の古典曲、稀曲の発掘・譜面化に力を注いだ。また、弟・3代目長十郎と後進の指導にもあたり、従弟の2代目尾上松緑ら歌舞伎俳優にも指導を行った。杵屋佐登代とのコンビで女流長唄演奏家の第一人者として知られた。昭和62年レコード「今藤綾子長唄秘曲十選」を発表。同年人間国宝に認定。作品に舞踊曲「竹生嶋」などがある。

受賞
紫綬褒章〔昭和54年〕,勲四等宝冠章〔平成1年〕 芸術祭賞奨励賞〔昭和38年〕

没年月日
平成15年 3月29日 (2003年)

家族
父=今藤 長十郎(2代目),弟=今藤 長十郎(3代目),長女=今藤 文子

親族
姪=今藤 長十郎(4代目),従弟=尾上 松緑(2代目)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「今藤綾子」の解説

今藤 綾子
イマフジ アヤコ

大正〜平成期の長唄三味線方 長唄協会相談役。



生年
明治39(1906)年2月20日

没年
平成15(2003)年3月29日

出生地
東京・築地

本名
志村 綾

学歴〔年〕
楓川女子高小〔大正9年〕卒

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞奨励賞〔昭和38年〕,紫綬褒章〔昭和54年〕,勲四等宝冠章〔平成1年〕

経歴
長唄今藤流家元・2代目今藤長十郎の二女として生まれ、9歳のころから父に師事。13歳から父の代稽古をつとめ、大正9年15歳で2代目杵屋五三郎に入門。長唄の古典曲、稀曲の発掘・譜面化に力を注いだ。また、弟・3代目長十郎と後進の指導にもあたり、従弟の2代目尾上松緑ら歌舞伎役者にも指導を行った。杵屋佐登代とのコンビで女流長唄演奏家の第一人者として知られた。昭和62年レコード「今藤綾子長唄秘曲十選」を発表。作品に舞踊曲「竹生嶋」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今藤綾子」の解説

今藤綾子 いまふじ-あやこ

1906-2003 大正-平成時代の長唄三味線方。
明治39年2月20日生まれ。2代今藤長十郎の長女。3代今藤長十郎の姉。父,祖母今藤美佐吉について修業。大正9年初舞台。以後杵屋(きねや)佐登代らとともに演奏活動。古典,新作両面にすぐれ,また古曲伝承や発掘につとめた。昭和62年人間国宝。平成15年3月29日死去。97歳。東京出身。本名は志村綾。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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