コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

古曲 こきょく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

古曲
こきょく

三味線音楽の分類の一つ。現在は一中節河東節宮薗節 (薗八節) ,荻江節の4つ。この語は 1919年頃,町田博三 (佳聲〈かしょう〉) が命名したもの。のち,33年,笹川臨風が古曲鑑賞会を始めて一般的になった。初め上の4つのほかに地歌富本節なども含めていたが,55年頃から4つとなった。これは歴史的な意味よりも,演奏者が少く珍しいという意味が強く,さらに上の4つは演奏者が重複していて,まとまりやすいという点もある。現在は財団法人古曲会 (1962設立) が総括している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

こ‐きょく【古曲】

新曲に対して古い曲。古い時代につくられた曲。古代の楽曲。
箏曲(そうきょく)で、八橋検校(やつはしけんぎょう)が貞享年間(1684~1688)までに制定した表組裏組の曲と「雲井弄斎」のこと。
三味線音曲のうち、一中(いっちゅう)節河東(かとう)節・宮薗(みやぞの)節(薗八節)・荻江(おぎえ)節の四流をいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

こきょく【古曲】

日本音楽用語。新曲に対して古伝の曲をいう語だが,現在はとくに河東(かとう)節一中(いつちゆう)節宮薗(みやぞの)(薗八)節荻江(おぎえ)節の四つをいう。これらは単に歴史的に古い曲というだけでなく,伝承者が少なく,古風な感じを与えるという意味も含んでいる。一人で二つ以上の曲を習得している人が多いという特色があり,古くから一つのまとまりをしめしていた。1919年(大正8)ごろ町田博三(佳声)が命名し,25年にはじまったNHKのラジオ放送で〈古曲の夕べ〉〈古曲の午後〉などの番組名で使われ,さらに33年笹川臨風(本名,種郎)がはじめた〈古曲鑑賞会〉などによって一般化した。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

こきょく【古曲】

古く作られ、古典となったり、または珍しくなった楽曲。
箏曲で、八橋検校けんぎようの制定した表組・裏組の曲および「雲井弄斎」をいう。
三味線で、河東節・一中節・宮薗節(薗八節)・荻江おぎえ節をいう。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

古曲
こきょく

日本音楽用語。三味線音楽のうち、浄瑠璃(じょうるり)の河東節(かとうぶし)、一中節(いっちゅうぶし)、宮薗節(みやぞのぶし)、そして長唄(ながうた)から分かれた荻江節(おぎえぶし)の四つをさす。知る人や演奏する人が少なく、時代的にも比較的古いということによる便宜的総称で、1919年(大正8)町田佳聲(かしょう)が命名したもの。1962年(昭和37)には財団法人古曲会が設立され、後継者の養成、鑑賞会の開催などを行っている。[林喜代弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の古曲の言及

【河東節】より

…6世河東までの時代がもっとも盛んで,歌舞伎の舞台に出演していたが,以後は歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》以外には出演しなくなり,蔵前の札差や魚河岸などの,旦那芸として,江戸町人の上流階級にもてはやされた。現在は〈古曲〉の一つとして古曲会に所属,家元はおかないで理事制の〈十寸見会〉を組織して保存につとめている。男性の名取が十寸見姓,女性の名取が山彦姓を名のっている。…

※「古曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

古曲の関連キーワード今藤 長十郎(2代目)都 一中(11代目)都 一広(2代目)山本東次郎(4世)梅若六郎(56世)菅野序遊(1世)宮薗千寿(初代)野沢錦糸(5代)鶴沢燕三(5世)都一広(2代)オルゴル調子日吉 小三八日吉小三八杵屋 栄二石高 琴風町田佳聲神崎ひで菅野序遊富崎春昇本居長世

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

古曲の関連情報