日本音楽用語。新曲に対して古伝の曲をいう語だが,現在はとくに河東(かとう)節,一中(いつちゆう)節,宮薗(みやぞの)(薗八)節,荻江(おぎえ)節の四つをいう。これらは単に歴史的に古い曲というだけでなく,伝承者が少なく,古風な感じを与えるという意味も含んでいる。一人で二つ以上の曲を習得している人が多いという特色があり,古くから一つのまとまりをしめしていた。1919年(大正8)ごろ町田博三(佳声)が命名し,25年にはじまったNHKのラジオ放送で〈古曲の夕べ〉〈古曲の午後〉などの番組名で使われ,さらに33年笹川臨風(本名,種郎)がはじめた〈古曲鑑賞会〉などによって一般化した。62年に財団法人古曲会が設立され,後継者の育成,演奏会の開催,研究誌《古曲》の発行などを行っている。
執筆者:竹内 道敬
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…6世河東までの時代がもっとも盛んで,歌舞伎の舞台に出演していたが,以後は歌舞伎十八番の《助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)》以外には出演しなくなり,蔵前の札差や魚河岸などの,旦那芸として,江戸町人の上流階級にもてはやされた。現在は〈古曲〉の一つとして古曲会に所属,家元はおかないで理事制の〈十寸見会〉を組織して保存につとめている。男性の名取が十寸見姓,女性の名取が山彦姓を名のっている。…
※「古曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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