仙田村(読み)せんだむら

日本歴史地名大系 「仙田村」の解説

仙田村
せんだむら

[現在地名]川西町中仙田なかせんだ室島むろじま小脇こわき高倉たかくら霧谷きりだに藤沢ふじさわ田戸たど赤谷あかたに岩瀬いわせ大倉おおくら大白倉おおじらくら小白倉こじらくらこしさわ

現町域西半分の山中を占める広域の村。旧魚沼郡中ただ一村渋海しぶみ川水系に属する。刈羽郡小国おぐに(現小国町)頸城くびき松之山まつのやま(現東頸城郡松之山町)の中間。天保郷帳によると、かつては大貝おおがい(現小国町)・小白倉村・大白倉村・大倉村岩瀬村・赤谷村・中仙田村・桐山きりやま村・室島村・小脇村高倉村・霧谷村・藤沢村・田戸村・越ヶ沢村の一五ヵ村で、惣名仙田村一村として統合してきた。

信州道を上野うえの村で交差して小国へ通じる道は、上野村から西北進して越ヶ沢の峠を越すと仙田地内となる。越ヶ沢から田戸を通過して仙田の中心地渋海川辺の中仙田に到達する。これから川沿いに上流へ室島があり、室島から東側山手に入り藤沢があり、坪山つぼやま峠を経て千手せんじゆに道が通じる。室島から川の上流に向かって西方山中に桐山(現東頸城郡松代町)、川に沿って小脇があり、ここが仙田地区の終点で、これから松之山方面に通じる。小脇から東方山中に高倉・霧谷の二集落があり、樽沢たるさわ(現十日町市)方面に通じる。中仙田から渋海川に沿って北方に下ると、赤谷・岩瀬の二集落がある。岩瀬から道は東に折れて山中に入り、大倉・大白倉・小白倉に通じる。


仙田村
せんたむら

[現在地名]開聞町仙田・川尻かわしり

開聞岳の北東麓に位置し、西は拾町じつちよう村、南は海に臨む。南東端に川尻浦がある。かつては中央部に宮十町みやじつちよう(のちの拾町村)があったが、宝永(一七〇四―一一)の初め頃に村の西部にあたる山崎やまさき入野いりの物袋もつてわき浦および開聞岳の裾回りを宮十町村に編入。延享元年(一七四四)今和泉いまいずみ(現指宿市)新設の際には、村内の上野うえの利永としなが尾下おさがり(現山川町)の三方限を同郷に編入した(文政七年「頴娃郷旧跡帳」県立図書館蔵)

寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳に村名がみえ、高五千三七八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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