普及版 字通 「企(漢字)」の読み・字形・画数・意味
企
常用漢字 6画
[字訓] つまだつ・くわだてる
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 象形
人が踵(かかと)をあげて立つ形。人の側身形の下に足の形を加える。〔説文〕八上に「踵を擧ぐるなり」とし、止(し)声とするが、止もまた象形である。かかとを、わが国の古語で「くは」「くはびら」という。鍬先の曲がる形と似ている。踵を立てることを「くはだつ」という。かかとをあげ、遠くを望むのは、他に対して何らか画策するときの姿勢であるから、ものを企てる意となる。
[訓義]
1. つまだつ、たつ、のぞむ。
2. くわだてる、はかる、ねがう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕企 クハタツ・ノゾム・ノボル・ススム・カヘリミ・トフ
[語系]
企・跂khiは伎gieと声義近く、つま立ち傾く意がある。(危)ngiuai、俄ngaiもその系列の語である。
[熟語]
企懐▶・企画▶・企劃▶・企冀▶・企擬▶・企及▶・企求▶・企▶・企仰▶・企効▶・企踵▶・企竦▶・企羨▶・企想▶・企佇▶・企図▶・企慕▶・企望▶・企立▶
[下接語]
遠企・懐企・希企・脚企・翹企・竦企・踵企・聳企・瞻企・側企・長企・渺企・慕企・望企・遥企
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報