企業内貿易(読み)きぎょうないぼうえき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

企業内貿易
きぎょうないぼうえき

多国籍企業が資本関係のある国外の企業との間で商品を融通し合う取り引き。親会社と国外の子会社,または国外の子会社間で部品・製品を調達し合うことが,国内で他社から調達するより有利な場合に行なわれる。国外進出のなかで,企業がコストの面から労働集約的工程と技術集約的工程を最適選択し,複数国にそれぞれの機能を補完する生産拠点をもって製造を行なうことが多い。日本では 1980年代後半の円高傾向のなかで日本企業の国外生産と製品輸入が拡大し,企業内貿易が急増した。企業活動のグローバル化に伴って企業内貿易は世界的に増加し,21世紀初頭には国際貿易の 3分の1が企業内貿易であったとみられる。

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知恵蔵の解説

企業内貿易

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百科事典マイペディアの解説

企業内貿易【きぎょうないぼうえき】

狭義には同じ企業内で,広義には企業グループ内で製品を融通しあうこと。原因は,従来の貿易が産業間の貿易であったのに対し,企業の多角化・多国籍化及び製品の高付加価値化が進展したためで,近年は急速に普及している。通産省の調査では,電気機器産業や輸送機械産業の企業内貿易比率は1992年には50%近くを占めている。企業内取引として外国子会社に製品などを輸出する企業内貿易に際し,価格(移転価格)を不当に高く設定して子会社の利益を減らし法人税の圧縮をはかることのないよう,税務当局との間に事前確認の制度が設けられている。→企業集団多国籍企業
→関連項目移転価格税制

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