小説家、詩人。三重県生まれ。東京の世田谷中学卒業。習志野(ならしの)騎兵連隊に入隊し、一兵卒として中国大陸に赴く。戦争体験を生かし戦記物を多く書く。『螢(ほたる)の河』(1962)により第46回直木賞受賞。その叙情詩的作風が評価され、発展して叙情詩人としての風格を現す。おもな作品に小説『悲しき戦記』(1963)、『落日の戦場』(1965)、『淵(ふち)の底』(1965)、『源流へ』(1969)、『遙(はる)かな戦場』(1970)、『椿(つばき)の散るとき』(1970)など、詩集『竹の思想』(1961)などがある。
[栗坪良樹]
『『螢の河』(文春文庫)』▽『『悲しき戦記』(講談社文庫)』
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...