デジタル大辞泉
「伴う」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とも‐な・う‥なふ【伴】
- ( 「なう」は接尾語 )
- [ 1 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① いっしょに行く。連れになる。つき従う。付随する。つれだつ。
- [初出の実例]「其の操を聞けば、則ち盗賊に伴(トモナヘ)り」(出典:将門記承徳三年点(1099))
- 「柴の庵は住み憂き事もあらましを友なふ月の影なかりせば」(出典:山家集(12C後)中)
- ② ある事と同時に他の事が存在する。また、ある事に付随して他の事が生じる。
- [初出の実例]「此景色が景色としてのみ、余が心を楽ませつつあるから苦労も心配も伴はぬのだらう」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一)
- ③ つりあいがとれる。「収入に伴った生活」
- [ 2 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
- ① 引き連れて行く。付き添わせる。
- [初出の実例]「人にもいざなはれず、人をも止毛奈方(トモナハ)ずして」(出典:続日本紀‐天平神護元年(765)三月五日・宣命)
- ② ある事に付随して他の事を同時に生じさせる。あわせ持つ。
- [初出の実例]「その作中の人物が、行住坐臥造次顛沛、何に就けても性欲的写象を伴ふのを見て」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
- [ 3 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 連れて行く。
- [初出の実例]「島つ鳥 鵜飼(うかひ)等母奈倍(トモナヘ) 篝さし なづさひ行けば」(出典:万葉集(8C後)一九・四一五六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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