個食(読み)コショク

デジタル大辞泉 「個食」の意味・読み・例文・類語

こ‐しょく【個食】

(「孤食」とも書く)家庭で、家族団欒だんらんすることなく、一人食事をすること。また、一人一人がばらばらの時間に食事をとること。→共食2
一人分や一食分に小分けされた食事のこと。「個食用総菜パック」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「個食」の意味・わかりやすい解説

個食
こしょく

孤食とも書く。家庭の事情で子供が一人で食事をすることである。共働き夫婦が増加していること,妻がパートで外に出る機会が増えたこと,子供が塾へ通うために家族そろっての食事ができないこと,夫の帰宅時間が遅く子供との会話が少ないこと,外食産業発展で手軽なインスタント食品などが購入しやすく,専業主婦でも台所に立つ機会が減ってきたことなどが原因といわれている。しかし最も大きな背景としては家族関係の崩壊,「一家だんらん」が死語になりつつある今の日本の社会にあると指摘する識者が多い。個食を続けることで,子供は食欲がなくなり栄養のバランスが崩れて身体に異変が起きたり,家族の温かさや愛情を感じることなく育つことで情緒不安定が生じ,さまざまな問題行動を起こすようになってきている。思春期以後の家出非行にも関係してくるため,問題は深刻化している。

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知恵蔵 「個食」の解説

個食

中食」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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