健胃消化剤(読み)ケンイショ ウカザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「健胃消化剤」の解説

健胃消化剤

健胃消化剤とは


 胃のはたらきを活発にして食欲を増進させたり、胃の不快症状をやわらげる薬が健胃剤です。


 消化酵素を補助的に配合することが多いので、健胃消化と呼ばれます。健胃消化剤には、次のような種類の薬が配合されています。


苦味剤 苦味の強い生薬しょうやくを乾燥・粉末化したもので、味を感じる舌の味蕾みらいを刺激し、消化液分泌を促します。


芳香生薬 臭いの強い、生薬の精油を含んだ薬で、嗅覚きゅうかくや胃の粘膜を刺激して胃液の分泌を促し、胃の運動を活発にします。


酸剤 塩酸クエン酸といった酸性度の高い薬を薄めたもので、胃の粘膜を刺激して胃液の分泌を促し、胃の運動を活発にするほか、胃の中で食物が異常に発酵するのを防ぐ作用もあり、食欲を増進させます。


重曹じゅうそう 胃の中で炭酸ガスを発生させて胃の粘膜を刺激し、胃液の分泌を促すとともに、胃の運動を活発にする薬です。


消化剤 食物の消化をよくして、その結果、食欲を高める薬です。消化剤には、ジアスターゼパンクレアチンペプシンといった消化力の優れた消化酵素を直接補給するものと、膵液などの消化液の分泌を促して、消化器全体のはたらきを活発にするものとがあります。


健胃剤


消化酵素剤


乳糖分解酵素剤


消化管運動調整剤


イトプリド塩酸塩製剤


アコチアミド塩酸塩水和物製剤

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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