(読み)ゴウ

デジタル大辞泉 「傲」の意味・読み・例文・類語

ごう【傲】[漢字項目]

常用漢字] [音]ゴウ(ガウ)(呉)(漢) [訓]おごる おごり
おごりたかぶる。「傲岸傲然傲慢倨傲きょごう驕傲きょうごう

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精選版 日本国語大辞典 「傲」の意味・読み・例文・類語

ごうガウ【傲】

  1. 〘 名詞 〙 おごりたかぶること。人をあなどること。ほしいままにすること。
    1. [初出の実例]「戯と傲とによりて礼式をこゆる類」(出典:十善法語(1775)五)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐帰去来辞〕

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普及版 字通 「傲」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] ゴウ(ガウ)
[字訓] おごる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敖(ごう)。敖は長髪の人を架してこれを殴(う)つ形。おそらく巫祝などを殴ち、共感呪術として敵にその呪力を及ぼそうとする呪儀であろう。ゆえに倨傲の意がある。〔説文〕八上に「倨(おご)るなり」とあり、その呪霊を以て威圧を試みることをいう。

[訓義]
1. おごる、ほこる、かろんずる、あなどる、いやしむ。
2. しのぐ、みだりがましい。
3. と通じ、やかましい。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕傲 阿奈止留(あなどる)、、志乃久(しのぐ)、、伊也志牟(いやしむ) 〔名義抄〕傲 ホコル・ナラフ・カタドル・ヲゴル・サハカシ・シタガフ・ヨル 〔立〕傲 ヲゴル・アナドル・アツシ・ミム・ヨル・マナヒル・ナラフ・カタドル・サハガシ・シタガフ

[語系]
傲・敖・遨・ngは同声。敖・はともに呪霊によって他に威圧を加える呪儀を示し、声義同じ。敖声の字はおおむねその声義を承ける。

[熟語]
傲易・傲逸傲悍・傲岸傲頑・傲気傲虐傲倨傲倪傲睨傲兀・傲骨傲很・傲傲狠・傲散・傲傲侈・傲視傲爾・傲縦・傲上・傲世・傲然・傲霜傲態・傲達傲誕・傲傲悖・傲婦・傲侮傲愎・傲・傲慢傲謾・傲覧傲吏・傲戻・傲弄
[下接語]
偃傲・簡傲・奇傲・寄傲・欺傲・倨傲・据傲驕傲・兀傲・骨傲・侈傲・奢傲・笑傲・嘯傲・縦傲・疎傲・惰傲・怠傲・長傲・放傲・暴傲

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