傲慢(読み)ごうまん(英語表記)orgueil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

傲慢
ごうまん
orgueil

他者に対して優越を覚えるほどの自己満足の状態を意味するが,特にパスカルにおいて,自分のみじめさという人間本来の状態に無知であることとして重視された。彼のキリスト教護教論における唯一の救いへの道は,キリスト者としての道に従うことであるが,無信仰者がいかに無為,怠惰を克服しても慢に陥ると説いた。また理性が真理の最高なるものは別の次元に存することを知らずに,機械的な推論による真理の所有で満足すると傲慢に陥ると説いた。 (→ヒュブリス )

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デジタル大辞泉の解説

ごう‐まん〔ガウ‐〕【傲慢】

[名・形動]おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。「傲慢な態度」「傲慢無礼」
[派生]ごうまんさ[名]

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大辞林 第三版の解説

ごうまん【傲慢】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
思い上がって横柄なこと。人を見下して礼を欠くこと。また、そのさま。不遜。 「 -な態度」 「 -にうそぶく」
[派生] -さ ( 名 )

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精選版 日本国語大辞典の解説

ごう‐まん ガウ‥【傲慢】

〘名〙 (形動) おごりたかぶって、人をあなどること。人をみくだして礼儀を欠くこと。また、そのさま。
※済北集(1346頃か)一・持浄歌「覬覦大位小務。心抱傲慢身無徳」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「縦ひ心に邪悪なしと雖も、傲なる態を露し、人に対してきに逆ふ不快なる言をいふものは」 〔晉書‐周嵩伝〕

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世界大百科事典内の傲慢の言及

【ヒュブリス】より

…古代ギリシア倫理思想の根底をなす概念で,しばしば〈傲慢(ごうまん)〉と訳される。アイドスaidōs(〈慎しみ〉),ソフロシュネsōphrosynē(〈節制〉),メトロンmetron(〈則(のり)〉)などの反対概念。…

※「傲慢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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