傲慢(読み)ゴウマン

デジタル大辞泉 「傲慢」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「傲慢」の意味・読み・例文・類語

ごう‐まんガウ‥【傲慢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) おごりたかぶって、人をあなどること。人をみくだして礼儀を欠くこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「覬覦大位小務。心抱傲慢身無徳」(出典:済北集(1346頃か)一・持浄歌)
    2. 「縦ひ心に邪悪なしと雖も、傲慢なる態を露し、人に対してきに逆ふ不快なる言をいふものは」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)
    3. [その他の文献]〔晉書‐周嵩伝〕

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普及版 字通 「傲慢」の読み・字形・画数・意味

【傲慢】ごう(がう)まん

おごり侮る。〔南史、顔延之伝〕(たまたま)客門に盈つるに、竣(長子)方(まさ)に臥してきず。之怒りて曰く、恭(そんせつ)はの基なり。驕(けうこん)傲慢はひの始めなり。~傲りは長ずべからず。其れ能く久しからんやと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「傲慢」の意味・わかりやすい解説

傲慢
ごうまん
orgueil

他者に対して優越を覚えるほどの自己満足状態を意味するが,特にパスカルにおいて,自分のみじめさという人間本来の状態に無知であることとして重視された。彼のキリスト教護教論における唯一の救いへの道は,キリスト者としての道に従うことであるが,無信仰者がいかに無為,怠惰を克服しても傲慢に陥ると説いた。また理性真理の最高なるものは別の次元に存することを知らずに,機械的な推論による真理の所有で満足すると傲慢に陥ると説いた。 (→ヒュブリス )

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世界大百科事典(旧版)内の傲慢の言及

【ヒュブリス】より

…古代ギリシア倫理思想の根底をなす概念で,しばしば〈傲慢(ごうまん)〉と訳される。アイドスaidōs(〈慎しみ〉),ソフロシュネsōphrosynē(〈節制〉),メトロンmetron(〈則(のり)〉)などの反対概念。…

※「傲慢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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