僧正谷(読み)そうじょうがたに

精選版 日本国語大辞典 「僧正谷」の意味・読み・例文・類語

そうじょう‐が‐たに ソウジャウ‥【僧正谷】

京都市左京区の北西部、鞍馬山奥の院不動堂と貴船神社との間にある谷。牛若丸武芸を修業したと伝えられる所。
平家(13C前)一二僧正が谷といふ所にかくれゐたりけるとかや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「僧正谷」の意味・読み・例文・類語

そうじょう‐が‐たに〔ソウジヤウ‐〕【僧正谷】

京都市左京区、鞍馬山くらまやまの北西側、貴船きぶね神社との間にある谷。牛若丸武術を修行したと伝えられる地。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「僧正谷」の解説

僧正谷
そうじようだに

[現在地名]左京区鞍馬本町

鞍馬寺奥の院不動堂から貴船きぶねへ至る鞍馬山中の渓谷。貞治年間(一三六二―六八)頃の「河海抄」に「貴布禰は鞍馬寺の鎮守也、鞍馬貴船の間に僧正か谷といふ処あり、薬師不動尊霊験の地なり」とあり、山岳修行者の霊地であった。「蔭涼軒日録」長享二年(一四八八)三月五日条には、横川景三の作として、「馬寺昔聞人卸鞍 天王古廟夕陽残 山風吹雪花狼藉 僧正渓辺持呪看」の詩を載せ、呪術者の活動していたことがわかる。

謡曲鞍馬天狗」には「そもそもこれは。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android