僧録司(読み)そうろくし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

僧録司
そうろくし

中国における仏教統制のための役所。僧録はすでに五胡十六国時代の後秦にみられる。宋になると僧録司がおかれ,僧尼の籍帳および人事を司った。明代の僧録司は僧籍名簿の作成,度牒 (身分証明書) の給付,僧尼の戒行統制などを司ったが,中期になると僧官の売買が著しくなったので,その機能が低下した。日本でも室町時代以降僧録司がおかれ,禅宗寺院を管轄して勢いをふるったこともあった。

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世界大百科事典内の僧録司の言及

【触頭】より

…幕府および各藩の寺社奉行の下で,本山および一般寺院の上申下達の仲介を行い,また一定の統制にあたった寺院をいう。室町幕府の僧録司(僧録)がその起源。戦国期には各大名が有力寺院を僧(総)録とか録所の名で呼び,領内寺院の統制にあたらせた。…

※「僧録司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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