優に(読み)ゆうに

精選版 日本国語大辞典 「優に」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐に イウ‥【優に】

〘副〙 十分ゆとりのあるさまを表わす語。下に、数を表わす語を伴うときは、それを満たして、なおあまりあるさま、余裕のあるさまを表わす。
佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一三「優に鉛鑑千双を繋ぐに足る」
社会百面相(1902)〈内田魯庵代議士「既に裕(ユウ)軍費半額を償ふて余りがある」
[補注]→「ゆう(優)」の補注

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「優に」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐に〔イウ‐〕【優に】

[副]その数量・程度に達してなお余裕のあるさま。十分に。らくに。「優に二万人を超す人出」「子供なら優に入れるトランク
[類語]十分たっぷりたくさんたんとごまんとわんさとうんとふんだんなみなみ一杯しっかりがっつり思い切り思う存分

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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