たっぷり(読み)タップリ

デジタル大辞泉 「たっぷり」の意味・読み・例文・類語

たっぷり

[形動][文][ナリ]
満ちあふれるほど十分にあるさま。「たっぷりな水でめんをゆでる」
名詞の下に付いて、ある要素が普通よりも多めであることを表す。「皮肉たっぷり」「自信たっぷり
[副]
1に同じ。「コップたっぷり(と)牛乳を注ぐ」
分量などに余裕のあるさま。「たっぷり(と)した仕立ての服」「時間たっぷり(と)ある」
少なめに見積もっても、それだけの数量は十分にあるさま。「駅までたっぷり二〇分はかかる」
[類語]たんとごまんとわんさとうんとふんだんなみなみたくさん一杯十分しっかりがっつり思い切り思う存分夥しい多く数数かずかず多数数多すうた無数多量大量大勢おおぜい大挙多勢多人数大人数衆人莫大膨大巨万豊か潤沢無尽蔵山ほど盛り沢山がっぽりがっぽがっぽ多め幾多過多最多多作あまた多多いくらもいくらでもざらにごろごろどっさり十二分に豊富に腐るほどしこたまたんまり仰山ぎょうさん多め数知れない数知れぬ数え切れない十指に余る枚挙にいとまがない掃いて捨てるほどフル充足満喫存分満杯満員満席満車満室満タン満点満幅飽和満ち足りるすべて全部全体全面もろもろ広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐様様各種種種しゅじゅ諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩いろんなとりどり色とりどり百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて全般に一般総じて概しておおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ事事物物種種雑多各様種種くさぐさ玉石混淆こんこう凡百ぼんぴゃく百態百事百千万端各般数次幾度等等諸相諸物あれこれ何やかや何だかんだ何のかの何くれ何くれとなくあれやこれやごちゃごちゃあの手この手エトセトラもも億万千万千万無量うようようじゃうじゃ蝟集いしゅう無尽雲霞うんか星の数ほど浩瀚こうかん少なからず山積み山積飽和満満ごっそり大半累積山をなす十重二十重とえはたえ有り余る

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精選版 日本国語大辞典 「たっぷり」の意味・読み・例文・類語

たっぷり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 満ちあふれるほど量的に十分であるさまを表わす語。たくさん。
      1. [初出の実例]「ひしゃくを取、湯たっふりとにつくみて」(出典:宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二七日張紙(茶道古典全集所収))
      2. 「好い髪といふ鴉羽色で筋の太いのではない。少し褐色がかって細く軟いのがたっぷりある」(出典:魔睡(1909)〈森鴎外〉)
    2. 十分で余裕のあるさま、ゆとりのあるさまを表わす語。ゆったり。
      1. [初出の実例]「一丈のたけだからたっぷり取っても一尺は余るであらう」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 満ちあふれるほど十分にあるさま。余裕の十分にあるさま。過剰なほどであるさま。
    1. [初出の実例]「中茶屋まで突抜くといふ妙音、いや又たっぷりな声だった」(出典:滑稽本・狂言田舎操(1811)上)
    2. 「其くせ趣かうは沢山(タップリ)だ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)四)
  3. [ 3 ] 〘 接尾語 〙
    1. 名詞に付いて、そのものが満ち満ちている、あるいは十分である意を添える。
      1. [初出の実例]「ちと否身(いやみ)たっぷりの拵(こしら)へ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)
    2. 数量を示す語に添えて、十分それに相当する意を添える。
      1. [初出の実例]「他人の一日分沢山(タップリ)の事を半日で済ましても平気孫左衛門」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

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