デジタル大辞泉 「たっぷり」の意味・読み・例文・類語 たっぷり [形動][文][ナリ]1 満ちあふれるほど十分にあるさま。「たっぷりな水で麺めんをゆでる」2 名詞の下に付いて、ある要素が普通よりも多めであることを表す。「皮肉たっぷり」「自信たっぷり」[副]1 1に同じ。「コップにたっぷり(と)牛乳を注ぐ」2 分量などに余裕のあるさま。「たっぷり(と)した仕立ての服」「時間はたっぷり(と)ある」3 少なめに見積もっても、それだけの数量は十分にあるさま。「駅までたっぷり二〇分はかかる」[類語]たんと・ごまんと・わんさと・うんと・ふんだん・なみなみ・たくさん・一杯・十分・しっかり・がっつり・思い切り・思う存分・夥しい・多く・数数かずかず・多数・数多すうた・無数・多量・大量・大勢おおぜい・大挙・多勢・多人数・大人数・衆人・莫大・膨大・巨万・豊か・潤沢・無尽蔵・山ほど・盛り沢山・がっぽり・がっぽがっぽ・多め・幾多・過多・最多・多作・あまた・多多・いくらも・いくらでも・ざらに・ごろごろ・どっさり・十二分に・豊富に・腐るほど・しこたま・たんまり・仰山ぎょうさん・多め・数知れない・数知れぬ・数え切れない・十指に余る・枚挙にいとまがない・掃いて捨てるほど・フル・充足・満喫・存分・満杯・満員・満席・満車・満室・満タン・満点・満幅・飽和・満ち足りる・すべて・全部・全体・全面 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「たっぷり」の意味・読み・例文・類語 たっぷり [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 満ちあふれるほど量的に十分であるさまを表わす語。たくさん。[初出の実例]「ひしゃくを取、湯たっふりとにつくみて」(出典:宗湛日記‐天正一四年(1586)一二月二七日張紙(茶道古典全集所収))「好い髪といふ鴉羽色で筋の太いのではない。少し褐色がかって細く軟いのがたっぷりある」(出典:魔睡(1909)〈森鴎外〉)② 十分で余裕のあるさま、ゆとりのあるさまを表わす語。ゆったり。[初出の実例]「一丈のたけだからたっぷり取っても一尺は余るであらう」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 満ちあふれるほど十分にあるさま。余裕の十分にあるさま。過剰なほどであるさま。[初出の実例]「中茶屋まで突抜くといふ妙音、いや又たっぷりな声だった」(出典:滑稽本・狂言田舎操(1811)上)「其くせ趣かうは沢山(タップリ)だ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)四)[ 3 ] 〘 接尾語 〙① 名詞に付いて、そのものが満ち満ちている、あるいは十分である意を添える。[初出の実例]「ちと否身(いやみ)たっぷりの拵(こしら)へ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)② 数量を示す語に添えて、十分それに相当する意を添える。[初出の実例]「他人の一日分沢山(タップリ)の事を半日で済ましても平気孫左衛門」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by