確り(読み)シッカリ

デジタル大辞泉 「確り」の意味・読み・例文・類語

しっかり【▽確り/×聢り】

[副](スル)
1 物事の基礎や構成が堅固で安定しているさま。
㋐かたく強いさま。「ロープを―(と)結ぶ」
㋑確かでゆるがないさま。「土台の―(と)した建物」
2 考えや人柄などが堅実で信用できるさま。「―(と)した意見の持ち主」「論旨の―(と)した論文」
3 気持ちを引き締めて確実にするさま。「―(と)勉強する」「上級生らしく―しなさい」
4 身心が健全であるさま。また、意識がはっきりしているさま。「―(と)した足どり」「高齢でも頭は―している」
5 十分であるさま。たくさん。皮肉をこめていうこともある。「今のうちに―(と)食べておく」「金を―ためこんでいる」
6 相場が上昇傾向にあるさま。
[類語](1)がっしり・がっちり・確しかと・がちっと・固い・きつい・ぎゅっと・きゅっと・かっちり・ひしと・ぎゅう・きゅうきゅう・ぎゅうぎゅう・ぴたり(事物について)堅固けんご・強固・強堅・堅牢けんろう・丈夫・頑丈・磐石ばんじゃく・牢固ろうこ・確固/(2)(3)きちんと・ちゃんと・しゃんと・きちんきちん・きっちり・かっちり・がっちり・きりっと・規則的・几帳面・整然・忠実忠実まめまめしい・きりきりしゃん・きりり・甲斐甲斐しい・きびきび・てきぱき・しゃきしゃき・はきはき・すいすい・忠実まめ・忠実まめやか・小忠実こまめ・手忠実てまめ・足忠実あしまめ・筆忠実ふでまめ・骨身を惜しまず・規則正しい・手取り足取り・まじめ・大まじめ・生きまじめ・くそまじめ・愚直・四角四面・誠実・篤実・真摯・至誠・信実・篤厚・質実・堅実・堅気かたぎ・実直・謹厳・生一本・一本気・勤勉・律儀・義理堅い・義理立て・良心的(気持ち、性格について)気丈きじょう・気丈夫・心しんが強い・強い・気強い・気骨・気概・骨っ節・反骨・心丈夫・闘魂・覇気・闘志・胆力・度胸・糞度胸・士気・根性・負けじ魂・負けん気・利かん気・勝ち気・強気・向こう意気・鼻っ柱・鼻っぱし・負けず嫌い・ファイト・ガッツ・たくましい/(4)しゃきっと・しゃっきり・しゃんと・確か/(5)たっぷり・たくさん・たんと・ごまんと・わんさと・うんと・ふんだん・なみなみ・一杯・十分・がっつり・思い切り・思う存分・夥しい・多く・数数かずかず・多数・数多すうた・無数・多量・大量・大勢おおぜい・大挙・多勢・多人数・大人数・衆人・莫大・膨大・巨万・豊か・潤沢・無尽蔵・山ほど・盛り沢山・がっぽり・がっぽがっぽ・多め・幾多・過多・最多・多作・あまた・多多・いくらも・いくらでも・ざらに・ごろごろ・どっさり・十二分に・豊富に・腐るほど・しこたま・たんまり・仰山ぎょうさん・数知れない・数知れぬ・数え切れない・十指に余る・枚挙にいとまがない・掃いて捨てるほど・諸もろもろ・広い・幅広い・手広い・広範・広範囲・多方面・多角・多面・多岐・様様・各種・種種しゅじゅ・諸種・いろいろ・多様・多様化・多面的・多種・多種多様・多彩・いろんな・とりどり・色とりどり・百般・万般・諸般・多元・多元的・多角的・横断的・複眼的・おしなべて・全般に・一般・総じて・概して・おおむね・大概・普通・通例・通常・一体に・総体・およそ・遍あまねく・雑多・万よろず・各人各様・十人十色・千差万別・マルチ・事事物物・種種雑多・各様・種種くさぐさ・玉石混淆こんこう・凡百ぼんぴゃく・百態・百事・百千・万端・各般・数次・幾度・等等・諸相・諸物・あれこれ・何やかや・何だかんだ・何のかの・何くれ・何くれとなく・あれやこれや・ごちゃごちゃ・あの手この手・エトセトラ・百もも・億万・千万・千万無量・うようよ・うじゃうじゃ・蝟集いしゅう・無尽・雲霞うんか・星の数ほど・浩瀚こうかん・少なからず・山積み・山積・飽和・満満・ごっそり・大半・累積・山をなす・十重二十重とえはたえ・有り余る

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精選版 日本国語大辞典 「確り」の意味・読み・例文・類語

しっかり【確・聢】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. ① 物事・状態が堅固で、また、たしかなさまを表わす語。
    1. (イ) 土台や構成が堅固で安定しているさま。「会社の経営基盤がしっかりしている」 〔詞葉新雅(1792)〕
      1. [初出の実例]「しっかりとした商人のひとりむすこ」(出典:洒落本・辰巳婦言(1798)昼遊の部)
    2. (ロ) 記憶・判断の仕方が確実であるさま。
      1. [初出の実例]「しっかり顔も覚へていれど」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)中幕)
    3. (ハ) 人の技量・性質・考え方などが堅実でたよれるさま。また、倹約家、一徹者を軽くあざけっていう際にも用いる。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
      1. [初出の実例]「男といふものは、もっと仡然(シッカリ)としてもらひたかった」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)
    4. (ニ) 心がひきしまっているさま。意識が確かなさま。
      1. [初出の実例]「しッかり しっかりせいなと云也」(出典:浪花聞書(1819頃))
      2. 「『しっかりせよ』と抱き起し」(出典:軍歌・戦友(1905)〈真下飛泉〉)
    5. (ホ) かたくついて離れなくするさま。かたく。がっちり。
      1. [初出の実例]「丹次郎の顔をながめて、釣さがるやうに左の手に両方の手をかけて、しっかりと引れながら」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後)
      2. 「始から確乎(シッカリ)握った袂を」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)
    6. (ヘ) 仕事・勉強などを熱心・着実に行なうさま。
      1. [初出の実例]「明日迄は延(のば)されぬけふの細布、しっかりと受け取りました」(出典:浄瑠璃・日高川入相花王(1759)二)
      2. 「勉強をしなけりゃあ成らないよ、しっかり遣ってお呉れ」(出典:わかれ道(1896)〈樋口一葉〉中)
    7. (ト) 物の関係・度合いなどが、はっきりとしているさま。
      1. [初出の実例]「宇治山の僧喜撰は、詞がおくふかうて、そして始めとはてとのつりあひがしっかりとせぬ」(出典:古今集遠鏡(1793)一)
    8. (チ) 商取引で、市場に活気があり、相場が上がり気味なさま。⇔ぼんやり。〔商業経済辞典(1938)〕
  3. ② 物が豊富であったり、状態がはなはだしかったりするさまを表わす語。
    1. (イ) たくさんあるさま。ぎっしり。十分。
      1. [初出の実例]「旦那もやぼじゃないしっかりと酒てを下さるはしれた事だ」(出典:洒落本・契国策(1776)南方)
      2. 「定めて御馳走は悉皆(シッカリ)あるだらう」(出典:人情本・清談若緑(19C中)初)
    2. (ロ) 程度のはなはだしいさま。ひどく。まったく。すっかり。
      1. [初出の実例]「エエ、嘘だ嘘だ。しっかり嘘だ」(出典:歌舞伎・桜姫東文章(1817)大詰)
  4. ③ 毒虫などにさされて痛むさま、また、湯などの熱いさまを表わす語。〔かた言(1650)〕

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世界大百科事典(旧版)内の確りの言及

【取引所】より

…そういう状態の株を〈しこり玉〉という。 確り(しつかり)相場が上昇している状態をいう。その度合の少ない場合を〈小確り〉という。…

※「確り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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