鵯越(読み)ひよどりごえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鵯越
ひよどりごえ

兵庫県神戸市須磨区の鉄拐 (てっかい) 山にある山路。コースについては2説あり詳細は不明であるが,一説には兵庫区の市街地から高尾山 (403m) の中腹を通り,藍那にいたる山路であるとされ,源平合戦の古戦場として知られる。寿永3 (1184) 年一ノ谷の戦いで,平氏討伐に向う源義経の鵯越の逆落しで有名。

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百科事典マイペディアの解説

鵯越【ひよどりごえ】

平家物語》に見える地名。この山から兵庫県神戸市須磨(すま)区の一ノ谷に降りる坂は,《平家物語》に〈人のかよふべき様候はず,まして御馬などは〉とある断崖であった。1184年源義経は一ノ谷に布陣する平家を討つため坂を一気に駈け下り,平家の背後をついて勝利を得たという。兵庫区と北区の境に同名の峠があるが,比定地には諸説ある。→一ノ谷の戦

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世界大百科事典 第2版の解説

ひよどりごえ【鵯越】

播磨・摂津の境の一ノ谷(現,兵庫県神戸市須磨浦の西)の北の山ノ手の称。ヒヨドリが春秋にこの山を越すので〈鵯越〉の称が生まれたという。この山から一ノ谷へ下る断崖は急坂で〈馬も人もよもかよひ候わじ〉と言われた。しかし1184年(元暦1)2月,一ノ谷に陣を構えた平氏を討つため,この山上に出た源義経は,この断崖をシカが通るとの話を聞いて〈鹿の通程の道,馬の通わぬ事あるべからず〉と言い,ここを一気に駈け下って平氏の背後をつき,源氏軍を勝利に導いたという(《平家物語》)。

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大辞林 第三版の解説

ひよどりごえ【鵯越】

神戸市の市街地北方にある六甲山地の西部を横切る山道。一谷の合戦における源義経の「鵯越のさか落とし」の奇襲で知られる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ひよどりごえ【鵯越】

神戸市兵庫区と北区の境にある峠。長田区から六甲山地を越えて北区藍那に至る街道の途中にある。源平合戦の「鵯越のさか落し」の古戦場は、須磨区の多井畑から鉄拐山を経て一ノ谷に至る間道にあたるともいう。
※平家(13C前)九「九郎御曹子搦手にまはて七日の明ぼのに、一谷のうしろ鵯越にうちあがり」

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世界大百科事典内の鵯越の言及

【源義経】より

…ついで2月には平氏軍を一ノ谷に破ってその入京の勢いをとめた。この合戦における鵯越(ひよどりごえ)の奇襲は有名である。さらに翌85年(文治1)2月には讃岐国屋島の平氏軍を襲って大勝し,海上にのがれた平氏軍を追って関門海峡の壇ノ浦に戦い,これを全滅させた。…

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