コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

充填塔 じゅうてんとう packed tower

2件 の用語解説(充填塔の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

充填塔
じゅうてんとう
packed tower

気体と液体,液体と液体など異相間の物質移動や熱移動を能率よく行うため,内部に充填物を詰めた塔。異相間の接触面積を大きくし,各相の流れに十分の乱れを与えて,吸収,蒸留,吸着,抽出などの物質移動を効果的に行わせる装置である。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

充填塔
じゅうてんとう
packed tower

気体‐液体、液体‐気体の間で物質移動、熱移動を行わせる装置で、空塔内に種々の充填物packingを詰めた塔である。充填物としては古くは岩石片、コークスが用いられたが、磁製、金属製、プラスチック製のラシヒリングベルルサドル、ポールリングなど種々の形状、大きさのものが市販されている。充填方式としては、径の小さい充填物では不規則充填、径の大きいものでは規則充填が行われている。[早川豊彦]

充填塔の構造と機能

液が充填物表面上を薄い液膜状に流下し、その間隙(かんげき)を連続相として流れる気体(または他の液体)と接触させ、気‐液間(または液‐液間)の接触面積を大きくし、かつ圧力損失を小さくし、同時に気・液各相の流れに乱れを与えて、物質移動、熱移動の速度を大きくする。通常は、液を塔頂の液分布器から充填物の層上に均一に供給するが、塔内を流下する間に塔壁側に偏流するので、塔中央に液再分布器を設け、層内を均一に流れるようにする。一方、気体は塔底から供給して、充填物とその表面を流下する液膜の空隙を上昇させ気・液を向流に接触させる方式が用いられるが、気・液を同時に塔頂から供給して並流に接触させる方式もある。充填塔による気・液の接触は連続的に行われるため、気・液の濃度(または温度)が連続的に変化する。このような接触を一般に微分接触方式といい、段塔による階段接触と対比される。
 充填塔は気‐液間の接触によるガス吸収、蒸留、調湿のほかに、液‐液間の接触による抽出にも用いられる。固体の触媒や吸着剤を詰めた塔も充填塔であるが、これは充填層または固定層とよぶことが多い。[早川豊彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

充填塔の関連キーワード液体推進剤遠心分離機界面動電現象溶媒界面粘体ガス液体クロマトグラフィーフラッシュ蒸留ろ(濾)過ヴルフの定理

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone