兜蟹(読み)カブトガニ

デジタル大辞泉 「兜蟹」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐がに【××蟹/鱟魚】

剣尾綱カブトガニ科の節足動物総称カニではなく、クモ類近縁古生代からの現存種で、生きた化石といわれる。全長約60センチ。青黒く硬い甲をかぶり、半円状の前体、五角形状の後体および細長い剣状の尾部からなる。前体の下面に七対の付属脚があり、うち五対ははさみ状。後体の付属肢は六対ある。日本では一種瀬戸内海・九州北西部に分布。7、8月に産卵がみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「兜蟹」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐がに【兜蟹】

  1. 〘 名詞 〙 節足動物剣尾類の一種。全長六〇センチメートルに達する。形はうちわ状で、頭胸部腹部背面は大きな堅い甲でおおわれ、尾端から長い剣状の棒が突き出ている。目に柄はなく、胸脚は六対でカニやエビと異なり、分類上クモ類に近縁とされる。カブトガニ類化石は古生代のシルル紀から産出し、現存種は世界で四種類あり、生きている化石として貴重な存在とされ、日本では瀬戸内海から伊万里湾浅海の砂中にすむ。天然記念物。産卵期は七月から八月。うみどうがめ。どんがめ。うんきゅう。〔訓蒙図彙(1666)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「兜蟹」の解説

兜蟹 (カブトガニ)

学名Tachypleus tridentatus
動物。カブトガニ科の海産動物

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