全書(読み)ゼンショ

デジタル大辞泉 「全書」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しょ【全書】

ある事柄に関する著述文献などをすべて集めた書物。「六法全書」「百科全書
[類語]全集大系総集選集・作品集・著作集集成選書叢書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「全書」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐しょ【全書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある事柄や、ある個人の著作を全部集めた書物。
    1. [初出の実例]「簡約なる一全書を纂輯せしめたりと云ふ」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)
    2. [その他の文献]〔四庫提要‐子・儒家類・一〕
  3. ある事に関する文献や著述などを残らず収めた文書
    1. [初出の実例]「旧記は入鹿が乱に焼失せるにや。惜哉、其全書世に顕れず」(出典:随筆・配所残筆(1675))
  4. 欠けたところのない完全な文書、書物。
    1. [初出の実例]「忌事ぢゃと云て、きっかと世に寵愛無双にしてあった者どもの国の事にもあづかりたを、一事を欠ては全書とはなんとして云べきぞ」(出典:史記抄(1477)一七)
    2. [その他の文献]〔顔氏家訓‐風操〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「全書」の読み・字形・画数・意味

【全書】ぜんしよ

完書。

字通「全」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android