デジタル大辞泉 「配所残筆」の意味・読み・例文・類語 はいしょざんぴつ【配所残筆】 江戸前期の随筆。1巻。山鹿素行著。延宝3年(1675)成立。播州赤穂藩に預けられた著者が、自己の略歴を書簡体で記したもの。配所残草。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「配所残筆」の意味・読み・例文・類語 はいしょざんぴつ【配所残筆】 ( 「残筆」は遺書の意 ) 江戸前期の随筆。一巻。山鹿素行著。延宝三年(一六七五)成立。幕府の忌諱にふれて播州赤穂藩に預けられた五四歳の素行が、その地で弟と婿養子とにあてて配流前後の心境などを記した自叙伝形式の書簡。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「配所残筆」の意味・わかりやすい解説 配所残筆 (はいしょざんぴつ) 山鹿素行の自伝的著作。1巻。赤穂流謫の最後の年,1675年(延宝3)に弟の平馬と娘婿の興信にあてた遺書の形式で書かれた。回想録のかたちをとるが,注目すべきは素行が仏教,老荘さらに儒学(朱子学)に出入し,最後に朱子学を批判していわゆる古学的境地に至り,また聖人の道を基準として日本がもっともすぐれているとする立場に達するまでの思想的遍歴を,みずから説明するところにある。日本最初の自叙伝としても重要である。執筆者:田原 嗣郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by