八ツ場ダム

共同通信ニュース用語解説 「八ツ場ダム」の解説

八ツ場ダム

洪水調節利水発電に対応するため、国が群馬県長野原町の利根川支流に建設した多目的ダム。利根川流域の茨城栃木、群馬、埼玉千葉、東京の6都県が事業費の一部を負担した。国は1952年、建設調査に着手。水没地区を中心に激しい反対運動が起き、基本計画策定は86年にずれ込んだ。2000年度までとされた工期延長を繰り返し、20年3月末に完成。当初2110億円とされた事業費は5320億円に膨らんだ。

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百科事典マイペディア 「八ツ場ダム」の意味・わかりやすい解説

八ッ場ダム【やんばダム】

群馬県長野原町,利根川水系吾妻川に建設中の多目的重力式コンクリートダム。計画では堤高116m,堤長291mで,民主党政権下での脱ダム政策への転換に伴い一時工事が中断されたことで知られる。1967年に事業着手し,現在では川沿い国道を付け替えてバイパス化するなど,工事が進んでいる。2020年完成予定。風光明媚な吾妻峡のすぐ上流に位置し,完成すれば川原湯温泉とその周辺の集落湖底に沈む予定で,泉源やJR吾妻線の川原湯温泉駅を含めた移転も進められている。

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