八頭町(読み)やず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八頭町」の意味・わかりやすい解説

八頭〔町〕
やず

鳥取県東部,千代川の支流八東川と私都川の流域に広がる町。鳥取平野南端に位置する。 2005年郡家町,船岡町,八東町の3町が合体。古くから開けた地域で,町域には古墳群や条里制遺構がみられる。北東部の姫路は平家の落人の伝説をもつ集落。西部の船岡は江戸時代,池田藩の家老乾氏の陣屋が置かれ,中西部の安井宿は若桜街道宿場町として繁栄した。農林業を主とし,米,御所柿,二十世紀梨,花卉などを栽培。山地では木材を産する。近年は電機工業やその関連工業も進出している。久能寺を窯元とする因久山焼は有名。北西部の霊石山ハイキングの好適地。矢部家住宅は重要文化財,土師百井廃寺跡史跡に指定されている。町域の一部は氷ノ山後山那岐山国定公園に属する。 JR因美線郡家駅から若桜鉄道を分岐。国道 29号線が通じる。面積 206.71km2。人口 1万5937(2020)。

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日本歴史地名大系 「八頭町」の解説

八頭町
やずちよう

2005年3月31日:八頭郡郡家町船岡町八東町合併
【郡家町】鳥取県:八頭郡
【八東町】鳥取県:八頭郡
【船岡町】鳥取県:八頭郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報