デジタル大辞泉
「具足師」の意味・読み・例文・類語
ぐそく‐し【具足師】
鎧や兜を作ったり、修理したりする職人。甲匠。
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ぐそく‐し【具足師】
具足師〈今様職人尽百人一首〉
- 〘 名詞 〙 甲冑の製造や修繕を業とする人。
- [初出の実例]「冑脇立(はいだて)等の品品揃たるを具足といふなり〈略〉具足師さまざまにぬり、糸をもって威(おどす)なり」(出典:人倫訓蒙図彙(1690)六)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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具足師
ぐそくし
具足製作とその修理をする職人。大鎧(おおよろい)の製作・修理をする鎧細工師・鎧師から分化した。16世紀の戦国時代に槍(やり)、鉄砲といった新兵器に対応する武具として、大鎧を簡略化した具足、正しくは当世具足といわれるものが使われるようになり、それをつくる専門職人が分化したのである。大鎧はすべてが小札(こざね)仕立てであるのに対して、胴には大型鉄板、草摺(くさずり)には帯状の鉄板札(ざね)を使った。今日では古い具足の修理がおもな仕事である。
[遠藤元男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の具足師の言及
【甲冑】より
…しかし江戸時代に入って戦乱が終息すると,形式的な踏襲が行われ,技術的には一段と緻密化するものの,実戦とはかけ離れてゆき,一方で故実の研究が盛んとなって大鎧,胴丸など復古的な模造復原が行われた。 なお甲冑の工人は,古くは甲作(よろいづくり),鎧作と呼ばれ,近世には物具細工(もののぐざいく),具足細工あるいは鎧師,具足師などと呼ばれた。彼ら工人が銘を刻み,流派を唱えるようになるのは戦国時代にいたってからで,奈良の岩井派,春日派,紀州の雑賀(さいが)派,京都の[明珍]派などが隆盛となった。…
※「具足師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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