内乳(読み)ナイニュウ

デジタル大辞泉 「内乳」の意味・読み・例文・類語

ない‐にゅう【内乳】

種子内で、胚が生長を開始して芽生えるまで、胚の栄養源となるでんぷん・たんぱく質・脂肪などを蓄えている組織内胚乳

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精選版 日本国語大辞典 「内乳」の意味・読み・例文・類語

ない‐にゅう【内乳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 裸子植物造卵器や胚の生長に必要な養分を細胞内に多量にたくわえた雌性配偶体イチョウの、俗に「ぎんなん」として食用にする部分など。
  3. 被子植物の種子中にあって発芽時の胚の生長に必要な養分をたくわえている組織。イネなどの種子の大部分を占める。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内乳」の意味・わかりやすい解説

内乳
ないにゅう
endosperm

内胚乳ともいう。胚乳組織の一種であり,裸子植物では胚嚢内の核が自発的に分裂,多細胞化したもの (一次胚乳) 。被子植物では重複受精ののちに生じてくる (二次胚乳) 。被子植物では珠心組織などから生じる外乳があるので,これに対する語として,胚嚢起源のものを内乳という。

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栄養・生化学辞典 「内乳」の解説

内乳

 内胚乳ともいう.植物の種子にみられる発芽のための栄養物質を貯蔵している部位

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世界大百科事典(旧版)内の内乳の言及

【胚乳】より

…内乳ともいう。胚が発育するために種子にたくわえられた養分。…

※「内乳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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